foo-champloo.izaから引っ越してきたよ。

イザブログで「沖縄で生まれた男だから。。。」というブログを書いててこちらに引っ越しました。 普段政治活動に一切参加しない一市民が隠れて本音を書いてます。

政治

町村信孝氏と沖縄

町村信孝前衆議院議長が亡くなりました。まだ70歳という若さでかつ、4月まで衆議院議長を務められていたので急な訃報という印象で驚きました。ご冥福をお祈りいたします。

町村氏で私が一番印象に残ってる事は、外務大臣だった頃米軍再編を担当していて、アメリカ側の担当者から海兵隊の北海道への移設を打診された際にその場で断った。という話です。

守屋元次官一問一答 県外を困難視、大規模移設地確保できず
琉球新報 2009年10月25日 9:34
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-151785-storytopic-3.html
当時、鈴木宗男氏が苫東地域を話題にしていた。今回の米軍再編協議の過程でも、ローレス米国防次官補が町村信孝外相に北海道移設について聞いているが、町村外相は『駄目だ』という返答だった。ローレス氏から聞いた話だ。
記事の一部より。

当時連載していた特集記事にも
米国防副次官リチャード・ローレスが外相の町村信孝に移設候補地を切り出した。『駄目だというなら北海道はどうか』。降ってわいた自らの足元への移設構想。(中略)『ほっ、ほっ、北海道っ』。町村はただ、北海道という地名をつっかえながら繰り返し、言葉を失った。(中略)米政府の対日交渉担当者の間で町村のフレーズは、慌てふためく様子とともに語り草となった。
と書かれてました。
この記事は「呪縛の行方」という本になってるので記事は無くなっています。

亡くなった方の文句を言うのはお世辞にも褒められる行為ではないので深く追求はしませんが、町村氏一人のせいで普天間の県外移設が出来ないのではなく、普段は
日米安保も米軍基地も日本にとって重要なもの。だと日頃から主張してる自称保守人が、じゃあ、米軍基地を貴方の地元で引き受けて下さいませんか?と言われたら、手のひらを返して嫌がる無責任な保守人は非常に多い。
と言えるでしょうね


米軍再編

朝まで生テレビ

今日の深夜1時25分からの「朝まで生テレビ」は沖縄の基地問題がテーマです。

「そこまで言って委員会」等の地方ローカルではなく全国区放送なので沖縄の米軍基地の問題が全国に伝わるのは良い事なのですが、「そこまで言って委員会」でも他のこの手の番組でも、基地問題を単純に基地に賛成か反対かの二者択一にして討論させるので、地元の当事者としてはどちらの言い分も当てはまらない発言が多いように感じてます。

今回の朝生も、出演者の糸数慶子氏は沖縄から基地を全て無くすべきだと言い、一般の沖縄県民とはズレた主張をしそうで辺野古移設推進派の言い分に間違った理由付けをされてしまいそうです。

辺野古推進派として出演すると思われる恵隆之介氏は以前から、沖縄国際大学の光熱費は基地周辺対策費で全て賄ってる。とか、
沖縄の米軍基地の全国の割合75%は嘘で、本土にある三沢、厚木、横須賀、岩国、佐世保を入れれば23%しかない。とか、
尖閣に侵入した中国人が海上保安庁職員を殺したと直接海保関係者から聞いた。
とか間違い情報を何度も出してる胡散臭い自称保守人。という印象です。
今回も彼の発言の半分かそれ以上が嘘か誇大表現で辺野古移設推進の主張をすると思います。

樋口耕太郎氏は何とか中立的な発言をしてくれそうですが、彼は経済の観点からの発言になるので「辺野古移設反対は嘉手納基地や他にたくさん基地を受け入れてるから」という主張にはならないでしょうね。

沖縄県民は日米安保を認めてるし沖縄に米軍基地がある程度駐留する事も認めてる。
嘉手納基地をはじめ陸軍、海軍の駐留を認めるから海兵隊は本土が負担するべき。
辺野古反対=沖縄から基地が無くなる訳ではない。

という事を主張してくれる出演者はいないような気がします。
テレビは二者択一の討論を盛り上げて見た目が賑やかであればいいし、見る方もその方が面白がる。と思ってるんでしょうね。
あくまでバラエティーですから一部の左右極端な考えの人のぶつかり合いでしかない。という事を理解して見るべきです。
実際の一般の沖縄県民の考えは、「嘉手納があるから普天間は要らない」が大多数の考えです。

米軍再編

5月17日に那覇市のセルラースタジアムで行われた辺野古新基地反対集会と、5月20日に東京で行われた翁長知事の二つの記者会見と、沖縄にとって大きな出来事が続いたここ数日です。
毎日更新のブログではないのでタイミングが遅くて申し訳ないですが、まずは奥武山での集会についてのブログを書きます。

新基地建設断念を 県民大会、3万5000人が結集
琉球新報 5月18日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-243058-storytopic-3.html
翁長知事は「あらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」と重ねて表明。辺野古移設計画を推進する安倍政権に対し「日本の政治の堕落だ。自国民に自由と人権、民主主義の価値観を保障できない国が世界と(同じ価値観を)共有できるのか。日米安保体制・同盟はもっと品格のある、冠たるものであってほしい」と批判した。
記事の一部より。

沖縄の辺野古移設反対という主張に対して「基地が無くなったら中国が~経済が~」という沖縄叩きが必ず起こり、この集会に対してもネットでそういう批判は多いですね。
沖縄から基地を全て無くせとは言ってないんですけどね。
参加者の一部が言えば知事も同じ意見だというのは単細胞だと思います。
辺野古移設を認める人は全て某宗教団体と同じ考えの人だと言われたらそうだと言います?
「こんにちわ。明治です」と言う人を信じてるような人と同じですか?

知事の主張は日米安保を認めた上での多すぎる沖縄の基地負担を本土並みの負担と同じにするべき。
という主張です。沖縄から基地を無くせとは今まで一度も主張していません。
嘉手納基地や陸軍、海軍は認めるから海兵隊は本土が負担するべき。という主張に「基地が無くなったら~」という反応はバカげてますよ。


こういう集会があると、沖縄を批判する人達を中心に「本当は主催者発表の半分かそれ以下しかいない」と言われる事がよくありますね。
確かに2007年に11万人が集まったと言われる集会に「本当は2万もいない」との批判があり、あの場所は実際は満員で5万人の収容人数で、あの時は入りきれなかった人がかなりいたと聞いてるので私も6万から多くて7万くらいだと思っています。
今回の集会でも主催者発表で3万5千人なら実際は1万ちょいだろうとの批判が出てるようですね。


奥武山のセルラースタジアムの収容人数は3万人との事です。アリーナ分を加えて3万3千位?で、満員で入りきらなかったようなので3万5千人が参加した。という事なんでしょうね。
主催者発表は多少水増しがあるとしても今回は3万から3万5千の間は参加者がいたと思います。

今までの場所と違ってここはかなりはっきりとどれだけ参加したのかが分かるので、ここでの集会はよほど自信が無いと出来ない感じですね。

米軍再編

産経新聞が在沖海兵隊の抑止力についての記事を書いてました。
いつもの一方的な沖縄叩きな記事とは違って賛否両方を書いてて、なかなかいい記事だと思いました。
しかし、記事とサブタイトルにやや違和感が。

在沖縄米海兵隊は抑止力か否か
産経ニュース 2015.5.10 17:00
http://www.sankei.com/premium/news/150510/prm1505100030-n1.html

■海兵隊は日本防衛の中核 慶応大准教授・神保謙氏
と、
■沖縄に駐留の合理性ない 元官房副長官補・柳沢協二氏
の二人の異なる意見を載せてて、神保氏の意見は海兵隊が沖縄にいる必要性は必ずしも無いように思えました。

海兵隊の戦力の説明をして、この戦力は抑止力になる。という話と、海兵隊の配置場所が日本の中で沖縄にこれだけの配置が妥当かは別の事です。やはり海兵隊が沖縄に必要だと意図的に誘導しようとしてる感じがします。

米軍は自衛隊の作戦を支援・補完するとされており、海兵隊はこの任務に決定的な役割を果たす。海兵隊は今や日本の防衛のために非常に重要な役割を果たしている。
記事の一部より。
有事の際に先頭に立つのは自衛隊で海兵隊は補完だと言ってるのにタイトルの「中核」は違和感を持つが、産経が勝手にタイトルをつけたのだろうか?
自衛隊を差し置いて海兵隊が真っ先に行動することはあり得ないんだから海兵隊は沖縄じゃなくても九州だろうが関西だろうがグアムだろうが関係なくどこでもいい。

グアムでもいいのでは?という疑問に対して
事態発生後に数日間かけて戦域に入ってくればいいという議論はリエントリー(再突入)のコストを考慮していない。
記事の一部より。
グアムから沖縄に行くのに数日かかるという事?バカかよ。5時間あれば行けるだろ。
九州からなら2時間で行けるぞ。

中国のミサイル射程圏について
中国が(自衛隊の対処能力を超える)飽和攻撃を行った場合の脆弱性は大きく、沖縄に部隊を置くリスクはある。ただ、大規模有事に至る前、紛争が徐々にエスカレートしていく初期の段階で十分な戦力投射ができるようにしておくことが大事で、沖縄の重要性はますます増している。
記事の一部より。
一極集中は危険だからオーストラリア、グアム、サイパン、と分散してる事を無視して、初期なら大丈夫。と言うのは無責任な言動に感じます。
沖縄以外にも分散移設を進めているのだから沖縄以外では対応不可能なはずが無く、九州にいたとして同じような対応が出来るはずです。

普天間は古いから新しい基地が必要とも言ってますが、九州に新しい基地を造れば問題は全て解決する。

神保氏の意見は沖縄に海兵隊がいればこういう使い方が出来る。というのを海兵隊は沖縄でしか使えないかのような主張にすり替えてるように見えました。沖縄じゃなくても九州、関西でも変わらない使い方が出来ます。


柳沢氏の主張で気になった点は
いざというときに使わないものは抑止力ではない。
記事の一部より。
くらいか。核兵器はまず使われない兵器だけど抑止力になってると思うが。
あとは元々私の考えとほとんど変わらないので違和感はありませんでしたが、
海兵隊は米国本土にいてもいい。いざというときに投入する能力と意志があり、それが相手に認識されることが抑止力の本質だ。
記事の一部より。
ここは沖縄の海兵隊は九州移設がベストだと思ってる私は賛成しがたい。
アメリカにいてももちろん抑止力として機能しますが、九州に移設するならアメリカや沖縄以上に抑止力としての価値が上がると思います。

日米関係

たまたま今日の「ワイドナショー」を見ていたら、安倍首相のアメリカ訪問に絡めて日米関係と辺野古問題について松ちゃんやゲストが語ってました。

松本人志が持論「米国はウルトラマン」
デイリースポーツ 2015年5月3日
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/05/03/0007984773.shtml
「ヒーロー、正義なんですけど、戦うことでめっちゃ建物が壊れる。騒音もすごいんですよ。そんな戦い方は(みんな)やめてほしいなって思ってるんですよ」
「ウルトラマンはアメリカなんですよ。アメリカマンは70年間動かない」
「いつ怪獣が攻めてくるか分からない中で、練習で動き回ってサンゴを踏まれたらかなわん」
そして、代替案として軍備を縮小することを念頭に「仮面ライダーにしてくれへんかと言っている」ことが議論になっていて、日本の防衛政策は「ライダーマン」と表現した。

記事の一部より。

松ちゃんの発言は分かりやすく説明するための例えとしては良かったと思いますが、微妙に伝わってない部分も感じました。
サンゴを壊されるから反対してると思われてるのは辺野古移設の工事を止めるためにサンゴの破壊を主張してるからでしょうけど、サンゴは反対理由の一つでしかなく、一番の本質は
既に十分すぎる米軍基地を引き受けてる沖縄に更に埋め立てをしてまで米軍基地を造る必要はない。
日米安保のために米軍基地が必要ならもっと沖縄以外の都道府県が引き受けるべき。

ということです。

松ちゃんは普天間移設問題をnimby的に捉えてるのは正しいと思う。ただ、本土移設については端から沖縄の代わりに負担することを考えていないように感じるのは、少し残念でした。
実際には沖縄以外の都道府県でも構わない施設だというのをもっと全国に伝わって欲しい。

「ウルトラマンじゃなく仮面ライダー」というのが沖縄がただ基地を無くせと言ってるんじゃないと伝わればいいと思いましたが、もっとはっきり言わないと一般には伝わらない気がしますね。

他に鳥越俊太郎氏も発言してて、彼の発言は完全に沖縄の主張の誤解を広める結果になってました。
「沖縄の主張は基地を無くすこと」?
辺野古移設だけに関しては間違いではないですが、
沖縄にある米軍基地は30数か所で嘉手納やホワイトビーチなどの基地まで無くせとは今まで一切主張していない。
辺野古反対を伝える際に「嘉手納や他の基地がたくさんあるから」というのを言ってから主張しないと、
「辺野古移設反対=沖縄から基地が無くなる」
と短絡的に考える人がどうしても出てしまいます。
武井壮はそう勘違いしてる節の発言をしてましたね。

基地問題で沖縄を叩くのは「辺野古移設反対=沖縄から基地が無くなる」と考えてる右寄りの考えの人が多いので
すが、左寄りの考えの人や沖縄に同情的な人も同じように「辺野古移設反対=沖縄から基地が無くなる」と考えてる人が多いみたいです。

翁長知事も知事を支持してる沖縄県民のほとんども
嘉手納基地をはじめ陸空海軍は認めるから海兵隊は本土が負担するべき
との考えです。
沖縄から基地を無くすべき
というのが大多数ならこの間の選挙で喜納昌吉氏が当選してるはずです。

米軍再編日米関係

保守系新聞の論調

全国的な話題になった翁長知事と菅官房長官の会談。
全国紙の社説で取り上げられましたが保守系とリベラル系で取り上げられ方が違いますね。
産経と読売の社説では辺野古移設を進めるべきとの主張です。
読んで全く納得はできませんね。

菅-翁長会談 対話継続で一致点を探れ
産経新聞 2015.4.6 05:03
http://www.sankei.com/column/news/150406/clm1504060003-n1.html
米側も「世界一危険な基地」と認める普天間の早期返還の実現には、国にも沖縄にも責任がある。代案を示さないまま辺野古移設を阻めば、普天間の危険性が固定化される。翁長氏には、その点をどう考えるのか、さらに詳しく語ってもらいたい。
記事の一部より。
世界一危険との認識の基地を移設予定先一つがダメなら他は検討しないなんてことが国防上許されると思ってるならその人は国防の知識が無いのではないか?
放っといたら国防上の問題は拡大する一方で普天間だけの問題じゃなくなる事が分からないで固定化と言う無責任は自称保守にたくさんいるよね。
危険をほっとかないで他の場所を検討すればいいだけのことだろ。
沖縄の負担軽減のための移設なんだから沖縄以外の46の都道府県のどこに移設しても沖縄は反対しないから、好きな場所を提示しなさい。九州の何県かで移設するなら沖縄はもろ手を挙げて賛成するよ。

会談では、抑止力における沖縄の地政学的な意味合いも議論された。抑止力の度合いを左右する辺野古移設の行方を、尖閣諸島をねらう中国が注視していることを忘れてはなるまい。
記事の一部より。
何度も言ってきてるが、普天間基地は海兵隊基地で沖縄には海兵隊以外に海軍も陸軍も空軍も既にいる。
沖縄から米軍基地が無くなる訳じゃないのに、尖閣防衛に関わるのは海兵隊じゃなく海軍、空軍なのに、普天間の移設先を沖縄とするのは抑止力とは何の関係も無い。
中国やら尖閣やらは自衛隊と嘉手納空軍が行う事だ。関係ない海兵隊は九州に行けばいい。


菅・翁長会談 批判にも相手への配慮が要る
読売新聞 2015年04月07日 01時16分
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20150406-OYT1T50121.html
米国が沖縄で民有地を軍用地として強制接収したのは事実だが、普天間飛行場の返還は1996年の日米合意以来、一貫して県内移設が前提だった。翁長知事も県議や那覇市長時代には長年、辺野古移設を容認していた。
移設が実現しない限り、普天間飛行場の危険な現状が継続する。沖縄県内にも一定の容認論がある辺野古移設を追求することこそが「政治」の役割ではないか。

記事の一部より。
政府も保守系マスコミも何度も言う「辺野古が唯一」が辺野古以外の本土移設は検討せずに決めたというのを認めているぞ。「辺野古が唯一」は嘘だという事。
強制収容されて造られた沖縄に新たにまた造らずに本土移設を検討しろよ。
本土は沖縄以上に反日、反米の集団で移設は絶対にできない。というのはおかしいと思うぞ。

辺野古移設は、県南部の米軍施設の約7割を返還する計画の中核だ。中国の活発な海洋進出で在沖縄米軍の重要性が高まる中、最も現実的な問題解決策でもある。
記事の一部より。
海洋進出に対応するのは海兵隊じゃなく海軍では?海兵隊は陸上での行動が基本の部隊ですよ。
海兵隊以外にも海軍、陸軍、空軍のいる沖縄に海兵隊をどかすことは、残る3軍の居心地を良くする事に繋がります。
抑止力に問題は無く、3軍のこれからの沖縄駐留にも理解が進んでいくことが出来る普天間の本土移設は、沖縄だけじゃなく日本全体の防衛力の強化に繋がるんですよ。


保守系の主張に必ずといっていいほど中国が~。尖閣が~。と言って普天間の移設先が沖縄しかないというのは、沖縄に米軍基地は普天間だけしかないと思ってるか、嘉手納基地をはじめ在沖陸空海軍を無能扱いしてる。
本気で嘉手納空軍などを無能扱いはしてないはずなので、
本土移設をしたくないから沖縄に移設させたい。
というのが本音なんだろう。
これは立派な沖縄差別だよ。

米軍再編

産経が普天間移設問題に対して記事を書きましたが、相変わらず沖縄のわがままを責める内容ですね。

普天間移設を利用する沖縄”悪い癖”再び 「何も進まなくてもカネは…」
2015.2.5 07:00
http://www.sankei.com/premium/news/150205/prm1502050007-n1.html

「政府は沖縄に悪い癖をつけてしまったね。何も進まなくてもカネをやるという、悪い癖をつけてしまったんだよ」
守屋武昌元防衛事務次官は著書『「普天間」交渉秘録』(新潮社)の中で、太平洋セメント特別顧問だった諸井虔(もろい・けん)氏からこう告げられたことを明かしている。
諸井氏は橋本龍太郎元首相のブレーンであり、橋本政権時代には政府と沖縄県のパイプ役となり、普天間返還に関する日米合意に尽力した一人だ。沖縄県と本土の経済人でつくる「沖縄懇話会」のメンバーでもあった。沖縄のために普天間移設が必要と考えた諸井氏だったが、県側が移設に消極姿勢を示すと政府の沖縄振興予算がつり上げられていくことには耐えられなかったようだ。

記事の一部より。

記事内容は新しい情報ではなく4年前に出版された守屋武昌氏の著書からの引用がメインの記事のようです。
普天間移設交渉を巡って地元の議員、経済界の交渉を引き延ばすことでなるべくお金を貰う期間も延ばそうととする態度に、沖縄を不実だと主張したいようです。
確かにそういう部分はありますね。
お金と引き換えに基地を受け入れようと考える人は基地受け入れを反対する人と同じくらいいると思います。
ただし、基地を受け入れることによる振興予算の半分近くは沖縄県外のゼネコンに使われ、地元に落ちるのは公表額の半分ほど。地元に直接回って金銭的に潤う人は沖縄県民の2割から多くて3割いるかどうかで、大半は道路がきれいになるくらいの恩恵で終わる。それで基地被害を受けても「金を貰ったんだから文句を言うな」と言われて納得できる沖縄県民は多くない。

基本は防衛問題なんだから、金をばらまけばいいという考えが間違いだったのかもしれないですね。
軍事占領された場所に引き続き外国の軍事基地を置こうとするのだから、「特別な御高配」ももちろん行う上で、沖縄には防衛上これだけの基地が必要なんだと説得するべきでした。

在沖縄米海兵隊は、東アジア地域で緊急事態が発生すれば、即座に駆け付けて着上陸作戦を行うとともに、大規模災害時には救援部隊の主力となる。沖縄はハワイやグアムと比べれば朝鮮半島や台湾、東南アジアに距離的に近く、「絶好のロケーション」(防衛相経験者)にあるといえる。この海兵隊を運ぶヘリコプターの基地機能を有し、緊急時に物資や人員を大量に集積する役割を担うのが普天間飛行場だ。
記事の一部より。

これ、沖縄以外だと活動が不可能になるのならともかく、沖縄じゃなければならない理由になってないですね。
沖縄から東北へトモダチ作戦を行える海兵隊が九州からだと不可能になるんでしょうか?

米海兵隊はハワイ、グアムとともにオーストラリア・ダーウィンに新たな拠点を置くとともに、フィリピンでも拠点確保を目指す。敵の攻撃に耐えて、その機能を維持する「抗堪性」を強化するため、1カ所に常駐せず複数の拠点を移動する「ローテーション展開」を行うことが目的だが、防衛省関係者は「沖縄が米海兵隊ローテーション展開の重要な一角を占めていることに変わりはない」と指摘する。
普天間を国外移設すれば、中国や北朝鮮に「米国の関与低下」という誤ったメッセージを送ることになる恐れもある。かといって、県外移設が困難なことは、「県外移設」をぶち上げた鳩山氏自身が首相在任中に「抑止力」を理由に断念したことで証明されている。

記事の一部より。

普天間移設が沖縄県内じゃなければならない理由がまさかの、言った本人が後に「あれは方便でした」と認めた鳩山元総理の発言とは。
産経はもしかして、はなから沖縄を県内移設を認めるために説得するつもりは無くて、沖縄を叩いて文句を言いたいだけなんでしょうか?

返還合意から19年近くたっても普天間飛行場はいまも変わらず存在する。なぜ普天間飛行場を移設するのかというそもそもの議論は、沖縄では忘れられているのだろうか。(政治部 杉本康士)
記事の一部より。

もちろん沖縄の過重な基地負担の軽減のためですよ。
沖縄の基地負担軽減のために沖縄から同じ沖縄にって負担軽減じゃないですから。
沖縄の過重負担を軽減するために普天間を九州、関西に移設。なら文句は出ませんよ。
普天間を辺野古じゃなく九州に移設するとハワイ、グアム、オーストラリア、フィリピンとのローテーション展開が出来なくなる軍事的な理由を書くなら記事としての価値があると思います。

事件

自己責任と冷酷社会

イスラム国に捕まってた湯川さん、後藤さんの二人は結局殺されてしまいましたね。
亡くなるのに人によって優劣をつけるのは悪いことですけど、せめて後藤さんは何とか助かって欲しかったですね。
ネットを中心に自己責任だとの意見が吹きまくってて、デビ夫人は「後藤さんは自決してほしい」とまで言ってるようです。
10年ほど前のイラクで3人の民間人が捕まって解放された事件の時にも思いましたが、行く方が悪いという考えには違和感を持ちます。
イスラム国の戦闘に参加したくて行くような人には殺し合いをするからには殺されても文句は言えないと思います。
一民間人が人道支援やジャーナリストとして行く場合に自己責任ではあっても殺されて当然。というのはおかしいと思うんですよね。

危険な場所に行けば危険な目に合うから、
行くのは、止めた方がいい。 これは分かります。
行くのは、バカ。死んで当然。 これは分かりません。


いじめに合うのはいじめられる方にも原因があるから放っとけばいい。犯罪に巻き込まれるのは本人に注意が足りないのが悪いんだから放っとけばいい。
みたいなギスギスした冷たい社会のようで、道徳は悪いことなんだろうか?

危険な所には行かない方がいいのは普通の感覚ではありますが、遊びに行くとかじゃなく仕事、人助けとかまで自己責任で突き放すのは非情すぎる気がします。
国がすることだから個人は首を突っ込むな。という考えだと、人助けは国がするもので個人は人助けをする必要はないみたいになるし、報道は大本営発表だけで十分。
となってしまう。

中東をはじめ世界中での日本人の評判は「真面目で親切で優しい」という感じだと思います。
これは遠い異国の情報を聞いてのことだけじゃななく実際に世界中に生活している日本人、日系人達の行動を目の当たりにしての経験も含まれてのことではないでしょうか。
今まで世界中で「親切で優しい日本人」は誰かに言われて仕方なく周りから好かれるような行動を取っていたのか?
そんなわけ無い。
危険で割に合わない事でも困ってる人は助けたい。
そういう考えの日本人が世界にたくさんいたからヨルダンは自国のパイロットだけでなく後藤さんも助けようとしたし、イラクで捕まった3人も人道支援に来た日本人だから解放するためにたくさんのイラク人が協力した。
今ネットで吹き荒れてる自己責任の考えが一般に広まって、
外国で頼まれもしない人助けなんかするのはバカがすること。バカは死んで当たり前。
というのが日本人の価値観になったら、世界中での「真面目で優しい日本人」という印象、評判は変わってしまい、今後外国で日本人が巻き込まれる事件が起こっ場合に「日本人だから助けたい」と思ってくれる国は減っていくことになり、世界で活動する日本人の危険を増やしてしまう事になる気がします。

後藤さんの行動に批判的な人の意見に「テロリストに関わって日本に余計な危険を増やしやがって」という意見を見ましたが、後藤さんのような行動をする人のおかげで世界中で「日本人には良くしよう」という考えが多いということも分かって欲しいと思います。

危険を冒してまで報道が危険地帯に行く必要はないなら、イスラム国だけじゃなく北朝鮮や中国が隠して公表しないような酷い行いを告発しようとする人はバカで死んで当然な人。という事になってしまうのではないでしょうか。

後藤さんを助けるために何十億もの身代金を払ったりテロリストを解放するべきかは、政府の交渉次第でどちらになっても後藤さんを責めるべきではないと思います。
助けられなかった政府を責めることはできないように、仮に身代金を払って解放されたとしても政府も後藤さんも責めるべきではないと思います。

政治

今回の衆議院選挙。沖縄はとんでもない結果になりましたね。
1区から4区に立候補した9人全員が当選で、落選者が一人もいない。死票ゼロの見たことのない結果です。
2014衆議院沖縄

沖縄、野党が全勝 「辺野古反対」民意再び
琉球新報 2014年12月15日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-235933-storytopic-3.html
第47回衆院選は14日に投開票され、自民、公明両党は3分の2(317)を上回って計325議席となり、安倍政権の継続が決まった。一方、沖縄の4選挙区は、1区で共産前職の赤嶺政賢氏(66)、2区で社民前職の照屋寛徳氏(69)、3区で生活前職の玉城デニー氏(55)、4区で無所属新人の仲里利信氏(77)が当選した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する野党側が全てを制し、翁長雄志氏が大差で勝利した11月の知事選に続き移設反対の民意が示された。

県内選挙区で敗れた自民前職の国場幸之助氏(41)、宮崎政久氏(49)、比嘉奈津美氏(56)、西銘恒三郎氏(60)、維新元職の下地幹郎氏(53)の5人は、比例代表九州ブロック(定数21)でいずれも復活当選した。比例を含めた県選出の当選者は改選前の7人を上回る9人となり、過去最多となった。県内選挙区の投票率は52・36%で2012年の前回を3・66ポイント下回り、過去最低を更新した。
比例九州に単独立候補していた自民新人の安里政晃氏(46)、共産新人の伊礼一美氏(67)は及ばなかった。公明前職で党沖縄方面議長の遠山清彦氏(45)は比例で当選した。

記事の一部より。

出た人みんなが当選する選挙って聞いたことないよ。
沖縄出身の国会議員が増えるのはいいことだと思うけどなんだかもやもやする結末でした。


名護市長選挙、名護市議会選挙、沖縄県知事選挙、衆議院議員選挙、全て普天間の辺野古移設に反対の候補者が勝利したことになりますが、安倍内閣は辺野古移設を推進すると明言しました。
国防に民意は必要ない。と言う事でしょうか?
基地を置く場所の市民の支持の無い基地の運営は安定運用が出来ると思う安倍氏や辺野古移設推進派は国防を本当に考えているのでしょうか?
国防に自治体の意見は関係ないなら本土の自治体が基地受け入れを嫌がることは県外移設が出来ない理由には全くならないはずですよね?

普天間の県外移設が出来ない理由って何でしたっけ?確か本土自治体が受け入れないからとか言われてませんでしたか?
軍事上、海兵隊が沖縄以外では運用が出来ないとは誰も言ってませんから本土自治体が国防に口を出して移設が出来ないんですよね。
本土移設は民意を尊重して出来ない。
沖縄なら民意は無視して進める。

これって沖縄差別ですよ。



米軍再編

防衛局が県の質問に回答 辺野古の工法変更申請
琉球新報 2014年12月1日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-235230-storytopic-3.html
沖縄防衛局は1日午前、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立てに関する工法の変更申請で、県土木建築部からの質問に電子メールで回答した。午後にも職員が県庁を訪ね、正式に文書を提出する。
県は11月28日午後、防衛局の申請について3度目となる質問25件を送付し、今月8日までの回答を求めていたが、防衛局側は早々に回答した。県土建部が今後内容を審査する。
11月16日の知事選で落選した仲井真弘多知事は、今月9日までの自身の任期中に変更申請を承認する意向を関係者に示しており、県土建部の審査次第で仲井真氏が任期中に可否を判断する環境が整う可能性がある。
土建部の當銘健一郎部長は判断時期などについて「回答の内容次第だ」と話した。

記事より。

県、防衛局に4次質問 辺野古工法変更
琉球新報 2014年12月2日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-235302-storytopic-3.html
県は2日、米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古沿岸部を埋め立てる工事の工法変更申請に絡み、沖縄防衛局が1日に回答した内容に疑問点があるとして2項目の質問を記した書面を送った。県による質問は4度目。
回答期限は10日。辺野古移設推進派の仲井真弘多知事の任期は9日までだが、防衛局が期限より前に回答すれば、仲井真氏が申請の可否を判断する可能性が残る。辺野古反対の翁長雄志次期知事は、自らに判断を委ねるよう求めている。(共同通信)

記事より。

web版には載りませんでしたがこういう記事もあって、気になる部分があります。

防衛局3次回答 異例の迅速対応
琉球新報 12月2日
一方、土砂搬入方法は昨年末に知事の承認を受けた当初計画では、辺野古ダムの管理権を持つ名護市の同意が得られないことを想定し、ダンプカーでの運搬に変更すると申請した。
だが新たな計画では1日592台が国道329号線を通過するとされ、当初計画での「ダンプトラックの使用を最小限に抑え、交通安全や周辺地域への環境負荷低減に配慮している」との説明に矛盾する。
防衛局は県への回答で「工事の効率性・環境配慮の観点で変更後の計画が有利だ」と回答したが、環境面への配慮は依然不透明で県幹部は「堂々巡り」と指摘した。

記事の一部より。

1日に約600台のダンプカーが行き交う工事ってあり得るのでしょうか?
10分おきにダンプカーが土砂を運搬するとして、1時間に6台。10時間で60台。24時間で144台です。

往復で592台としても296台のダンプカーが1日で土砂を運搬するには24時間フル稼働しても5分以内で1台が土砂の運搬をする計算です。
これ、本当なんですかね?

防衛局が実現不可能な計画を立てているか、新聞記者が数字を間違えているかのどちらかのような気がします。

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プロフィール
まんげつ
izaブログが閉鎖されたのでこちらにブログを移しました。
沖縄生まれの沖縄育ちです。

学校では沖縄戦で日本軍は怖い人たちだと教わったのでナイチャーは怖いと思ってましたが、会ってみるといい人ばかりで怖い人はほんの一部だけでした。
イメージと実際は違うように本土で伝わってるウチナーンチュのイメージも実際とは違うと思うんですよね。

沖縄の一市民の意見を書いていきます。
更新は気まま、というかあまりしません。
m(_ _)m